ウッディ・マンを招いてのジョイント・ライヴは、お陰様で各会場とも大盛況となりました。ご来場下さった皆さま、本当にありがとうございました。皆さまの温かいご声援にどれだけ私たちが勇気づけられていることでしょうか、心から感謝いたします。
ウッディは3年半ぶりの久々の来日ですが、TABギタースクールから発売されている教則本やビデオ、あるいはプレイヤー誌での連載など、国内のギター・ファンの皆さんにはもうすっかりお馴染みの存在だと思います。前回(2000年)はボブ・ブロズマンとのコンビでの来日でしたが、今回はソロで来てくれることになりました。伝説的ブルース&ゴスペル・ギタリストのレヴァランド・ゲイリー・デイヴィスに若い頃に学び、そのテクニックとスピリットをもとに独自のギター・ミュージックを発展させたギタリストです。一時期、アコースティック・ギター界から離れ、ジャズの世界でも活動していただけあって、その“音楽力”たるや半端じゃありません。今回のコンサートでは、私も何曲か一緒に演奏いたしましたが、その自由自在なアプローチにはとても感銘を受けました。ポール・サイモンにギターを教えたことがあるという経歴も持つウッディですが、その実力や実績におごることなく人間的にもたいへん気さくで、思いやりに溢れた素敵な方です。
そんなウッディの音楽活動のスタート・ポイントとなったゲイリー・デイヴィスの家でのレッスンですが、なんとその時の音源の一部をカセット・テープで今回持参してきました。TABギタースクールのオフィスでその貴重な録音を聴かせてもらいましたが、ステファン・グロスマン氏から聞いていたとおりのフレーズごと教えるレッスンでした。13才の頃の若いウッディがデイヴィスの弾くフレーズに必死に付いていっている様子が聞き取られ、ほほえましく、また本当に心からデイヴィスの音楽を学びたいという真摯な姿勢が感じられました。それに、わずか13才の少年があれだけ弾くというのもすごいことだと思いました。
今回の来日の目的のひとつが、TABギタースクールから6月に出版した彼の新作CD付き教則本『ハウ・トゥ・プレイ・アコースティック・ブルース・ギター』のプロモーションでもありました。デイヴィスが多くを教えてくれたように、ウッディも後進に自分のノウハウを伝えていきたいという気持ちに満ちた素晴らしいCD付き教則本です。是非皆さんに活用していただきたいと思います。
最後になりましたが、今回のツアーに協賛してくださいましたアミスター・ギターの輸入代理店(株)HookUpさま、AERのアンプを手配下さった中林貿易様に御礼申し上げます。TABギタースクールでは、今後も皆さんに楽しんでいただけるように、いろいろ企画していきたいと思います。皆さま、今後とも変わらぬご支援を何卒よろしくお願いいたします。
2003年12月 TABギタースクール 打田十紀夫
※「ウッディ・マン&打田十紀夫“アコースティック・ブルース・ライヴ”」の写真を何点かアップしました。写真の番号をクリックすると、写真とコメントのページが開きます。
写真1…横浜(サムズアップ)のライヴより。ウッディのソロ。(2003/11/21)
写真2…大阪(ミノヤホール)のライヴより。リハーサル風景。(2003/11/22)
写真3…大阪(ミノヤホール)のライヴより。ウッディのソロ。(2003/11/22)
写真4…大阪(ミノヤホール)のライヴより。ウッディ&打田のデュオ。(2003/11/22)
写真5…名古屋(TOKUZO)のライヴより。ウッディ&打田のデュオ。(2003/11/23)
写真6…移動の新幹線の中で駅弁を食べるふたり。(2003/11/24)
写真7…東京(Star Pine's Cafe)のライヴより。打田のソロ。(2003/11/24)
写真8…東京(Star Pine's Cafe)のライヴより。ウッディのソロ。(2003/11/24)
写真9…東京(Star Pine's Cafe)のライヴより。ウッディ&打田のデュオ−1。(2003/11/24)
写真10…東京(Star Pine's Cafe)のライヴより。ウッディ&打田のデュオ−2。(2003/11/24)
写真11…雨の浅草での記念写真。(2003/11/25)
写真12…浅草寺にておみくじをひく。(2003/11/25)
写真13…浅草といえば、大黒屋の天丼。(2003/11/25)
写真14…渋谷KEY楽器にてのアミスター・ギター・クリニック。(2003/11/26)
写真15…雑誌の取材風景。(2003/11/27)
写真16…TABパンを持っての記念ショット。(2003/11/27)